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 佐々木 朗

Author: 佐々木 朗

佐々木ヴァイオリン製作工房

工房日記と、個人的な日記です。

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妻へのご奉仕
 いつもやりたい放題の私ですが、もちろん妻への感謝の気持ちを忘れたことはありません(妻も時々このブログを読んでいるので・・ヨイショ!)。

 私の妻は普段は服なども節約して、高価な買い物をすることもありません。しかし久しぶりに結婚式があったり、卒業・入学式などもあることなので、「こんな時にこそ、気に入ったものがあれば思い切って買ったら?」ということになりました。

 事前に妻がいろいろと物色して候補を絞った上で、私も一緒に新宿のデパートについていきました。いろいろとブランドショップが並ぶ中、妻の選んだショップは私の好みでもあったので、まず「ショップ選び」はOK。

 次に店員さんに好みを話したら、いくつかの組み合わせを見せてくれたのですが、そのセンスの素晴らしいこと。横で聞いていた私は内心、「すごい技術力だな・・・これがプロだ」と感心していました。

 妻の当初の予定よりも、その店員さんの意見の方が素敵なものを提示してくるのです。やはり「プロの客観的な意見」が一番と思いました。
 これは私が弦楽器製作・購入・修理・調整において主張していることと全く同じだったのです。

 後は予算的なことでした。ここで私の出番です。予定よりも予算オーバーだったのですが、「素敵だから、思い切ってこれに決めたら」という一言です。もちろん私自身も納得の購入でした。


1.店を選ぶ
2.プロの客観的なアドバイスに任せる
3.思い切りが重要
4.購入後には後ろは振り返らない
(5.旦那さんは大切にしよう)

 もちろん、予算の許す範囲での購入が大前提ではあります。

日記 | 12:19:43 | Comments(3)
パソコンのHDDが壊れた
 工房のメインのPCのHDDがいきなり壊れてしまいました。このような事は今までにも何度もありましたが、これまでは壊れる前兆がありました。しかし今回はいきなりです。

 データはサーバーで管理しているので、そういった意味での被害は無いのですが、しかし再インストールに二日を費やしてしまいました。時間の無駄もいいところです。

 このパソコンはビデオのレンダリングとかで「2日間フル稼働」なんて事もしょっちゅうでしたから、HDDも劣化していたのでしょうか。それにしても疲れた・・・。まだ完全復旧ではありませんが、目処は立ってきました。

 ソフトの再インストール+再アップデート、さらにメール、FTPアカウントの設定、プリンタドライバの再インストール+プリンタプロファイルの作成・校正・・・等々、結構時間がかかる作業です。さすがにこのような細かな部分の修復作業は一度に行えませんのでまだ未完成です。

 パソコンが家にたくさんあると、定期的にどれかに不具合が起きてこんな状況になってしまいます。本当はHDDなどもサーバー用の高級品を購入すればトラブルの確率は少なくなるのでしょうが、コスト的になかなかそうすることもできません。

パソコン | 11:39:23 | Comments(0)
弘法筆を「選びまくり」
 「道具に教わる」というのは楽器だけでなく、我々製作技術の世界でも同じです。
 上手な製作者の道具はきちんと整えられて美しいです。道具が雑な製作者の作品は、やはり雑です。私が知る限り、これに例外はありません。

 私は弟子に教えるときに「美しい道具を・・・」ということは常に言います。本物の弘法も、道具にはずいぶん拘ったという事を聞いたことがあります。

 皆さんも良い道具を使いましょう。道具が教えてくれます。ただし、良い道具=高級品とかブランド品ではありません。

工房 | 23:04:12 | Comments(2)
100円ショップなどの危険性
 最近は100円ショップなどの低価格品のショップがかなり増え、そこで買い物をすることが当たり前のようになりました。いくら人件費の安いところで作っているとはいえ、一体どうやったらこれを100円で売れるのか・・。

 私はこのようなショップを否定はしません。しかし危険性があることも理解していただきたいです。

良い物を見る目が劣る
 このような店で売っている商品は、値段の割には素晴らしいとはいえ、やはりそこそこの品です。このようなものばかり購入していると、本当の意味での「商品の良さ」を理解できなくなるのです。
 このような「見る目」が無くなると、「良い物=ブランド品」というような低レベルな見方しかできなくなります。

本物を作っている会社がつぶれる
 100円ショップで購入したのかどうかは知りませんが、私の家にも安物の笊(ざる)があります。見た目はけっこう立派なのです。しかし使ってみると笊の役目をはたしません。竹の編み目の関係で、水がうまく垂れないのです。
 要するにこれは笊とは呼べないの物なのです。それはそれで「安かったからしょうがない!」で済みます。
 
 しかし問題なのは「本当の笊を作っている職人」の方です。インチキとはいえ低価格の笊が出回ることで、本当の笊を高いと感じる人が増えてしまうからです。
 事実、他の商品についてですが「何でこんな物が、こんなに高いの?」と言っている人を何人も見てきました。

「そりゃ、手間がかかっているから高いんですよ!」

日記 | 00:44:37 | Comments(9)
ビデオ撮影料金の違い
 先日私の工房のお客と「演奏会などのビデオ撮影料金にはかなりの差があるが・・・」という話をしました。ビデオに詳しくない方からすると当然の疑問なのかもしれません。

 ちなみに撮影料金は大手撮影プロダクションと個人撮影とでは料金の桁が違ってきますが、我々の演奏会で大手撮影プロダクションに撮影を依頼すると言うことはほとんどありませんので、ここでは個人撮影(小企業、個人事業、アマチュア撮影)について書きます。


 撮影の料金の違いには次のような内容がかかわってきます。

手間
 当日の撮影に費やす時間だけでなく、リハーサル、事前の打ち合わせ、事前の準備(スコア読みとかも)、撮影後の編集時間などがかかります。
 ビデオ撮影に詳しくない方は、演奏会本番だけを撮影していると思っていますが、実はそれ以外に多くの時間を費やしています。

経費
 撮影するためにはメディア(テープ・ディスク)代とかバッテリ代とか、交通費とかの消耗経費がかかります。業務用の高品質テープやディスクなどは1本(枚)だけでも数千円もします。
 さらに重要なのが、機材の減価償却費がここに計上されることです(実際には利益の一部に含めることが多いのですが)。すなわち、高価な撮影機材を使った撮影は、当然ながら料金も高くなるわけです。

利益と人件費
 撮影依頼する側からすると、「撮影料金」とは上記の全ての合計を料金として考えていますが、撮影する側からすると利益はその中のほんの一部となります。
 撮影を1人で行っているか、複数で行っているかによっても料金は大きく違ってきます。



具体的な撮影料金に違いがでる箇所

撮影機材のグレード
 ホームビデオ(5〜10万円)と業務用システム(100万〜数千万円)との違い。

カメラの数
 1カメラで撮影するのか、複数カメラで撮影するのかによって、撮影当日の手間の違いだけでなく、撮影後の編集の手間が全く違ってきます。

編集の方法
 編集しないでDVDレコーダーでDVDに焼いて納品する方法と、パソコンで細かな編集を行った後にタイトル・文字入れを行って、さらに高品質レンダリングを行ってDVDを作るのかによって、編集の手間は全く違ってきます。

パッケージデザイン
 DVDのパッケージ作成、DVD盤面印刷の品質などでも手間は全く違ってきます。

ハイビジョン撮影か
 最近ではハイビジョンで撮影することも多くなりました。ほとんどの納品は標準画質DVDですが、ハイビジョン納品というのも可能です。ちなみにハイビジョン編集をする場合には、これまでよりも編集時間は数倍も多くかかります。

撮影方法
 事前にスコア読みして、撮影台本を完璧に作っておく撮影方法(その究極はTVの演奏会収録)と、その場の雰囲気でカメラを振る撮影方法(無茶苦茶振り回すという意味ではありません)では手間が全く違ってきます。



 ビデオ撮影とはこのように大変で撮影コストも多くかかるものなのです。以前私が撮影したDVDを観て「何でN響アワーのように撮れないんだ!」と文句を言われたことがありましたが、それは無茶ってもんですよ。

 ちなみにN響アワーなどがどうして素晴らしい撮影かというと
・プロフェッショナルな撮影集団(さらに永年にわたるノウハウ)
・資金力(機材の良さ=ある意味コスト度外視)
・撮影にかける時間(これもコスト度外視なほど)
・撮影を優先したセッティング(カメラ配置や照明の強さ=ある意味聴衆度外視)
・素晴らしい演奏(結局はこれにつきるのですが・・)

 これをビデオの基準に考えてはいけません。





日記 | 10:58:50 | Comments(0)
もう手に入らない粒ニカワ
粒ニカワ


 我々ヴァイオリン製作者、ヴァイオリン以外の楽器製作者、そして日本画家など多くの技術者・職人にとって粒ニカワ(パール膠)は無くてはならないものです。
 上写真の赤丸のニカワがそれですが、透明度が高いことがわかると思います。純度が高く、腐りにくいのです。これは湿度の高い日本においてはベストとも言えるニカワです。

 私は10年以上前に上野の日本画画材店にて、このニカワをまとめ買いしていたので、普段このニカワを購入することは考えたこともありませんでした。しかし最近、私の在庫も少なくなってきたので「そろそろまた買いに行かなくては・・」と考えていたところでした。

 そんな時、同業者から「粒ニカワはもう手に入らない」という情報を得たのです。調べて初めて知ったことですが、なんとこのニカワを製造できる会社は日本に、いや世界にただ一社しかなかったのです。そしてその会社が廃業(倒産)してしまったらしいのです。
 詳しいことは「パール膠 廃業」で調べるとたくさんの情報があります。

 他の種類のニカワでも、ヴァイオリンを作ることは可能です。しかしこれまでの我々のノウハウが台無しになってしまうのです。また、他のニカワが日本の気候に理想的な意味で耐えうるのか・・・?。ベストなヴァイオリン製作が可能なのか・・?こればかりは何十年も経たなくてはわかりません。

国は***銀行や〜〜〜証券とかの大企業ばかりに援助したりしないで、「本当の技術のある会社(日本の財産です)」にも目を向けて欲しいです。

 さて問題なのはこれからどうするか・・・とりあえず私の工房の粒ニカワの在庫はあるので当分の間は大丈夫なのですが、今までよりも節約して使わなければなりません。
 今までならばニカワの状態が悪くなったらすぐに捨てて、新しいニカワを溶いていました。しかしこれからは溶いたニカワを傷めないように、ミニ冷蔵庫(保冷庫)を購入して、溶いたニカワは使用後にすぐに冷蔵することにしました。

 
 

工房 | 17:13:29 | Comments(2)
スイッチの数(娘の自由研究)
 娘(小4)が夏休みの自由研究で「家のスイッチ」の調べを行いました。家中の電気スイッチの種類と数を数えたのですが、総数2,500個くらいでした(工房のは数えていません)。

 ほとんどはリビング中にあり、リモコン、キーボード(PCや楽器)などが数が多かったです。意外だったのは台所や風呂場が想像以上にスイッチが少なかったこと。

 ビックリしたのは、昔ならばポピュラーだった「引っ張りスイッチ(蛍光灯に付いていたような)」が我が家に1つしかなかったことです。

日記 | 00:19:42 | Comments(1)